テストや通信簿で示される成績は、いわば見える学力です。

その見える学力の土台には、見えない学力というものがあるのです。

見える学力を伸ばすには、それを支えている見えない学力を豊かに太らせなければならないのです。貧弱な土壌では、果樹も実も、ちっぽけなままでしかありません。

見えない学力を構成する部分の1つとして、私たちが最も強調したいのは、 本を多く読むこと(読書の習慣をつけること)の他に、「しつけ」です。

(1) 生活習慣を規則正しくすること
(2) 忍耐力、集中力、敏速性を育てるために、何か仕事を与えること
(3) 家庭での再学習を習慣化すること

すべからく低学年のうちに、これらをしつけるべきです。

これらの「しつけ」なくして、ただ漫然と塾通いをさせても、成績の向上は望めませんし、塾を繁盛させるだけです。

ここには、親が、塾をどう位置づけ、塾をどのように利用しなければならないか、という厳しい任務が横たわっているように思われます。

 

⇒次へ「〔6〕 「読む」ことと、「書く」ことの重要性 ━ 再認識を!」