まずはここから~中1生から必読です

今からでもまだまだ間に合う。最後までがんばろう。

 

はじめに

このページでは、中学生の皆さんに向けて、高校入試のしくみやその対策など、基礎の基礎をご紹介します。
塾では、高校入試について情報を集めたり、受ける生徒に勉強の指導をするのが毎年の仕事です。だから、当然高校入試については詳しくなります。
しかし、中学生のみなさんにとっては生まれてはじめてのことだし、しかも1回きりのことなので、当然知っているだろう、または知っているべきことでも、案外知らないこともあるでしょう。そんなことを意識しながら、このページを作っていきます。
これを読んで、ぜひ、自分の進路決定に役立ててください。

1.自分の進路を考え始めよう

高校への進学は自分の意思でするもの
現在、日本の中学生のほぼ全員が高校に進学しています。でも、高校は義務教育ではないんです。中学は義務教育だけれども、高校に入学するのは任意だということです。任意というのは、行くも行かないも自由ということです。なぁーんだ、なら勉強するのイヤだから行くのをやめようなんて思わないで下さい。ほぼ全員が進学しているということは、事実上「義務」といっても間違いではないからです。
世知がらい話になりますが、「高校ぐらいは出ておかないと」というのは本当で、高卒の資格がないと、生きていく上で就職にも結婚にも不利になっているのが事実です。実際、高校を卒業していないと、受検できない資格が多数存在します。
高校への進学が任意というのは他にも意味を持っています。それは、高校は本人の意思で退学できるということです。もちろん、そんなことを勧めているわけではありませんが、もしそうなったら、よほど強い意思と才能の持ち主でないかぎり、苦労が多くなるでしょう。
高校を出てからのことを考えはじめてみよう
そこで、私たちが中学生の皆さんに強く勧めたいのは、高校の3年間を充実して過ごせるよう、そろそろ自分の人生の進路をしっかりと考え始めることです。つまり、高校を卒業したあとのことも含めて考え始めるということです。
それはそうだと思うけど、具体的にはよくわからないなぁ・・・という方がほとんどではないでしょうか。心配することはありません。まだ時間はあります。学校の職場体験などがきっかけとなって、自分の進路を具体的にイメージできるようになることもあります。さっそく今日、お父さんやお母さんの、あなたの進路についての考え方を聴いてみるのもいいでしょう。
「高校に入ってからゆっくり考えたい」でもかまいません。周囲に流されず、確かな情報に基づいて自分の意思で決める、そういう意識を持つことが大きいのです。
そのためには、自分の将来をじっくりと考えられそうな学校選びが大事になってきます。すべては未来の自分から始まるのです。

2.高校の基礎知識

高校は、大きく分けて、二種類あります。公立高校と私立高校です。
公立高校の特徴
公立高校というのは、県や市、国が運営する学校です。千葉県立○○高校、千葉市立○○高校、国立○○高等専門学校といった具合です。
公立高校の特徴は、まず入学金・授業料が私立に比べて安い(現在、無料)こと、入試の方法がどの学校でもほぼ統一されていて、一斉に行われることがあげられます。
また、公立高校には学区というものがあり、自分の住んでいる学区か、隣りの学区にある高校しか受験することができません。
受検は前期と後期の2回のチャンスがあるので、公立高校は2校受験することができますし、ひとつの高校を2回受験することもできます。
私立高校の特徴
私立高校というのは、一般に学校法人という民間の組織が運営する学校のことです。
私立高校の特徴は、入学金・授業料が公立高校に比べて高いこと(修学旅行の積みたて金や制服も一般に公立よりも高い)、入試の日取りや方法が学校独自で決められることなどです。したがって、入試の日にちが重ならなければ何校でも受験できますし、学区というものがないので、経済的な事情が許せば、都内の私立高校に進学することも可能です。
高校には「学科」というものがある
公立高校でも私立高校でも、高校には学科というものがあります。一番多い学科は「普通科」で、その名のとおりいたって普通のカリキュラムが組まれています。
「普通科」の意味というのは、何が普通なのかわかるようでよくわからないのですが、まぁカリキュラムに偏りがない学科ぐらいの意味なのでしょう。他にも数学や理科の時間数が多い理数科や、英語の時間が多く設定してある英語科などがあります。私立高校ではより大胆なカリキュラムが組まれているところもあるようです(大胆すぎて、履修不足になり、社会問題化しましたね)。
私立高校では、こうした学科とはちょっと違いますが、大学進学のための勉強を重点的に指導する「選抜クラス」などを設けているところもあります。
また、たいていの高校には中学生を対象にした学校説明会の機会が設けられているので、そのような機会を活用して、その学校の雰囲気を見に行くようにしましょう。また、HPなどを見て、カリキュラムや特徴などを比較してみるのもおすすめします。
噂レベルの情報をうのみにしない
「あそこは~らしいよ」といった噂レベルの不確かな情報に惑わされないよう、塾の先生や部活の先輩たちなど、いろいろな人に話を聞いてみることを心がけてください。
また、高校の教育内容や雰囲気は年々変化しているので、お父さんやお母さんの頃とはかなり変っている場合が多いのです。新しくて正確な情報を集めるように心がけましょう。
皆さんの近所にある高校は、公立高校でしょうか、私立高校でしょうか。今度、校門の看板をよく見てみましょう

3.一口に入試といってもイロイロあります

公立高校には前期選抜と後期選抜の2回の受験のチャンスがあります。それぞれの受験で出願できるのは一校だけです。1回につき2校をかけもちすることはできません。
多くの学校では、中1からの成績(いわゆる内申点とよばれる点数=評定値)と、部活や生徒会などの実績や、英語検定、漢字検定などの資格、皆勤、志願理由書などの書類審査と、当日の面接や自己アピール、部活の実技アピールなどで合否を決めています。
また、学校によっては、独自の出題によるペーパーテストを行うところもあります。(いわゆる独自問題)
「学力検査選抜(一般入試)」は、英国数社理の五教科のペーパーテスト(500点満点)の点数と、内申点の合計点を出し、上位8割プラスαが合格するという仕組みで合否を決める入試です。プラスαは、特別活動の記録などが評価されます。

 

勉強のしかた~中3生の君へ,最後まで頑張ろう~

はじめに

夏休みも終わり、いよいよ受験本番が見えてきた。
公立高校入試は、各学年の範囲から万遍なく出題されるから、各教科とも80点分以上は学習したことになる。
しかも、このうちの大部分は1~2年の範囲で占められている。
そのうえ、9月から11月中旬にかけて各中学校で行われる実力テストの範囲も、大部分は1~2年の範囲である。
もしこの範囲を完全に理解し得たとすれば、来年の2月には偏差値70は超えるだろう。
いまからでもまだまだ頑張れば、実力をつけることは可能だ。

 

各教科・勉強の心得

英語

英語というとすぐ文法という生徒が多いが、単語の力が先行するということに気をつけてほしい。
単語力に自信のない場合は、まず1年の範囲を教科書にそってじっくりと丁寧にやってみよう。
単語の力なくして文法を勉強しても、なかなか力は定着しない。
逆に、少々文法が不安定でも、単語力(連語も含む)があれば、長文読解はなんとかなる。

数学

英語と同じで、1年から2年へと進めること。
ただし、英語とちがって、数学の場合は、式の計算、方程式、関数、図形、確率の分野ごとに1~2年をたてわりでやった方が効果的である。
計算問題での失点はかなりの痛手となるので、まずはそこから仕上げよう。

国語

この教科は、他の教科に比べて学年ごとの区切りが明確でない。
文法は2年まででほぼ終わっているので、復習するのみ。
漢字の書き取りは、入試では小学校6年までのものがほとんどなので、小6の教科書の漢字のまとめを復習するのが一番効果的。
長文読解は、良い練習問題を選んで、本文を何回も何回も精読して、文章の大意を把握すること。
○×式の問題であっても、必ず1つ1つに理由をつけて結論を出すこと。

社会・理科

どの分野からでも手がつけられるので、自分の好きな分野、あるいは嫌いな分野から始められるが、なるだけ苦手な分野から始めた方がよい。
英・数・国は成績が良いのに社・理は悪いという生徒が特に女子に多いが、これほどもったいないことはない。
同じ100点満点で、しかも勉強しさえすれば英・数ほど時間をかけなくとも高得点がとれる教科だからである。
両科目とも、大半の出題がほぼパターン化されているので、ときどき友達同士で問題を出し合ったりするのもいい気分転換になるし、印象に残りやすい。
食わず嫌いとはこの辺でさようならをして、とにかく苦手な1つの分野に体ごとぶつかることである。
1つのことを征服できれば、他の全てに対して大きな自信が涌いてくるものだ。
さあ、社・理の弱い君は、いまから挑戦してごらん!

 

 ⇒お問合せ、ご相談はこちら