本来、教育という言葉には、「教える」という側面と「育てる」という側面の両面があるわけですが、ややもすると前者に重点がおかれがちです。
特に、塾ではこの傾向が強く、これが当たり前と考えられているようです。
しかし、私たちは、そうは考えません。この両者は同等か、場合によっては、「育てる」側面の方に重点をおいた方がよい結果を生むことが多いのです。
プロ野球の名監督だった三原脩さんは、「人間に一番大切なのは、自信なんです。選手を育てるということは、自信を持たせるということなんですよ。」と言っておられます。
つまり、欠点をなおさせるよりは、隠れた長所を見つけて、その可能性をさぐる方法をとられた。ここには、私たちが学ぶべき多くのことが、示唆されているようです。
子どもたちは、どんな子でも、一人一人がそれぞれに無限の可能性を持っています。その可能性を最大限にひきだしてあげること、これこそが本当の教育だと私たちは信じて疑いません。
ですから、「雪がとけたら[ ]になるでしょう?」という問いに対して、体全体で「春」と答えたユウちゃんの、そう考えるに至ったプロセスをしっかりと受けとめられるような教育を目指して、努力を積み重ねていきたいと思います。