‘03 国語力について’ 一覧

(参考)指導要領(文部省告示)
2004-02-06

【第一章】5.(参考)指導要領(文部省告示 98/12/14)

【資料 1-5-1】
5.(参考)指導要領(文部省告示 98/12/14)
小学校学習指導要領(文部省告示第175号・1998年12月14日)は、小学校における国語という教科の目標を、第2章・第1節 国語・第1 目標 において、以下のように記述している。
『国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高めるととに、思考力や想像力及び言語感覚を養い、国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てる。』

なお、中学校においても、ほぼ小学校と同じであるが、「言語感覚を豊かにし、国語に対する認識を深め・・・」という箇所に違いが見受けられる。
指導要領は、対象を小学生と中学生と高校生に限定しているものであることにおいて、これまでに紹介してきた1~4とは異なる。

子どもの読書活動の推進に関する法律
2004-02-05

【第一章】4.
「子どもの読書活動の推進に関する法律」

【資料 1-4-1】
第1条
(目的)この法律は、子どもの読書活動の推進に関し、基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体の責務等を明らかにするとともに、子どもの読書活動の推進に関する必要な事項を定めることにより、子どもの読書活動の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって子どもの健やかな成長に資することを目的とする。
第2条
(基本理念)子ども(おおむね18歳以下の者をいう。以下同じ)の読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものであることにかんがみ、すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的にそのための環境の整備が推進されなければならない。
第3条
(国の責務)国は、前条の基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、子どもの読書活動の推進に関する施策を総合的に策定し、及び実施する責務を有する。
第6条
(保護者の役割)父母その他の保護者は、子どもの読書活動の機会の充実及び読書活動の習慣化に積極的な役割を果たすものとする。
第7条
(関係機関等との連携強化)国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策が円滑に実施されるよう、学校、図書館その他の関係機関及び民間団体との連携の強化その他必要な体制の整備に努めるものとする。
第10条
(子ども読書の日)国民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めるため、子ども読書の日を設ける。
2 子ども読書の日は、4月23日とする。
3 国及び地方公共団体は、子どもの読書の日の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めなければならない。
第11条
(財政上の措置等)国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策を実施するため必要な財政上の措置その他の措置を講ずるよう努めるものとする。

 

これは超党派の議員立法として成立した珍しい法律である。
したがって、答申とは異なり国家を拘束する力を有する。このことは、第3条(国の責務)や第11条(財政上の措置等)等で、国および地方公共団体に対して一定の義務を課していることからもわかる。
では、この法律のそもそもの狙いは何か。それは、決して国語力をつけるためなどという矮小化されたものではない。この法律の所管部署が文科省の中の初等中等教育局ではなくて、スポーツ青少年局だということからも推測される。つまり、青少年対策なのである。昨今の青少年による犯罪を防ぐためには、「心の教育」が必要との認識が背後にはある

文化を大切にする社会の構築について
2004-02-04

【第一章】
3.文化審議会答申「文化を大切にする社会の構築について
~一人一人が心豊かに生きる社会を目指して」

【資料 1-3-1】
第1章 今後の社会における文化の機能・役割
5.グローバル化と文化 ~ 世界平和のために
古来,人類は多様な文化を創造し,それらの異なる文化は交流することにより進歩してきました。文化の交流は,それぞれの文化に深さや広さをもたらすものであり,その結果,総体としての人類の文化が発展してきたと言えます。
近年,インターネットの急速な普及などによるグローバル化が進む中で,個人や社会の様々な営みが同質化されることが懸念されています。人々の価値観や思考方法などが多様であることは,個々人の持つ価値観やものの見方,考え方を補完し,一元的な思考が陥る危険を回避するものです。今後世界が共存していくためには,各国,各民族が互いの文化を尊重し,多様な文化を認め合うとともに,文化交流を通じて,国境や言語,民族を超えて,人々の心を結び付けることによって,世界平和の礎を築いていくことが極めて重要です。
文化の交流に当たっては,まず,自らの歴史と伝統を理解し,自己のアイデンティティーを確立しなければなりません。他の文化を理解するためには,自己の文化を知らなければなりませんし,自分という軸がしっかりしていなければ,他の文化を無秩序に受け入れることにもなりかねません。また,自己の文化の持つ良い点を相手に分かりやすく伝えるためにも,自己の文化についての理解を深めることが必要です。こうした中で,他の文化に対する寛容や尊敬の気持ちが育まれます。
また,我が国の文化を支えてきた母語としての日本語を大切にし,継承・発展させていくことは極めて重要です。グローバル化が進む中で外国語の能力を身に付けることの重要性が言われていますが,そのためにも,まず,母語で自分の意思を明確に表現できる言語能力を涵養する必要があります。
【資料 1-3-2】
第2章 文化を大切にする社会を構築するために
2.文化を大切にする心を育てる
(4)国語の重視
言葉は,コミュニケーションの手段であると同時に,その言葉を母語とする人々の文化と深く結び付いており,文化を伝えるものです。このような,文化の基盤としての国語の重要性にかんがみ,学校教育においては,国語教育が質量ともに十分に行われるよう努めていくことが求められます。その際,古典の積極的な取り入れ,名文や優れた詩歌の素読・暗唱・朗読,読書や作文などの指導法の工夫・改善に取り組むことが求められます。
また,学校教育に携わるすべての教員が,国語についての意識を高め,それを実際に生かしていくことが重要であり,教員の養成段階や,研修において,国語に関する知識や運用能力を向上させていくための配慮が求められます。
さらに,国語に関する研究を振興するとともに,言葉に関するシンポジウムの開催などにより,地域や家庭など,日常生活の中で自分自身の考えを,相手や場面に応じた適切な言葉で伝えようとする意識の高揚を図ることも必要です。
永い歴史の中で築かれてきた国語の特色ある表現や豊かさは,これからも大切にされ,一層磨かれていかなければなりません。地方の伝統文化や地域社会の豊かな人間関係を担う多様な方言についても,引き続き尊重され,継承されていくことが望まれます。近年,問題になっている外来語・外国語(いわゆる片仮名言葉)の氾濫(はんらん)は,社会における情報伝達の妨げとなるのみならず,伝統的な国語の良さを損なうおそれがあります。特に,官公庁や報道機関などにおいては,片仮名言葉を安易に用いることなく,個々の言葉の使用を吟味して,できるだけ分かりやすい言葉に言い換えたり,必要に応じて注釈を付けたりするなどの配慮が必要です。また,近年の情報機器の発達・普及にかんがみ,漢字の使用についての再検討も併せて求められます。
なお,テレビ・ラジオ等の放送,新聞・雑誌等の出版物など,様々な媒体が人々の言語生活に及ぼしている影響は言うまでもなく大きく,関係者においては,このことを十分に認識して行動することが強く期待されます。

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